部活動
中学の部活動が学習の妨げになっている可能性がある。
ゆとり世代の時に、学習内容が3割削減され、学習時間に余力が生まれた。
その余力は、「文武両道」、「勉強と部活の両立」というスローガンのもと部活動によって埋められた。
事実、部活動を引退してからでも入試に間に合うような状態であった。
しかし、ゆとりが終わり、新指導要領になると、以前削減されていた、イオンや仕事や浮力、解の公式や資料の整理や相似と計量といった点の取れない分野が復活し、英単語はゆとり以前よりも200語ほど増えた。
そればかりではない。
高校でも、教科書内容は増えている。
数学Aはユークリッドの互除法や合同式を、数学Bは確率分布と統計的な推測という数学Cの内容を増やしている。
つまり、以前の1.5倍学んでいる。
中学で低迷した子が高校で成功するというのは、以前よりもはるかに厳しい。
にもかかわらず、相変わらず部活動は盛んである。
この状況を部活動の指導者や保護者は知っているのだろうか?
部活を引退してから受験勉強なとどいう、数年前通用したことは、今は通用しないのである。
ある子は週4回夜練があるという。
ある子はテスト直前の保護者会の練習でテスト対策が大幅に遅れた。
これらは、子どもたちが拒否できるものではない。
彼らはただ従っているだけである。
部活動の今後のあり方について警鐘を鳴らし、あり方を見つめなおす時が来たのではないだろうか?
実際、定期テストの学校の平均点は以前よりも下がってきており、特に部活が大変な子ほど結果がよくない。
転部しにくいことも問題である。
自由に転部できれば、学習時間を確保したい子は転部すればいいし、部活動内でのいじめがあっても、転部できれば負担の軽減につながる。
このあたりを再検討してほしいと思わずにはいられない。