名もなき詩

塾長のひとりごと
Vol.2
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この塾の始まり(続)
かつて塾を始めた頃は、成績の良くない子がたくさん来てました。


英単語をたった10個覚えるのに2時間もかかる生徒もいました。


宿題を出しても答えの丸写しか、もしくは、ほとんど白紙状態。


遅刻は日常茶飯事、場合によってはサボりも平気な連中もいました。


そういう生徒たちにルールを教え込ませることは困難を極めました。


特に、「負け犬根性」はいくら言ってもなかなか直りません。


一度身についてしまった習性は直すのに、倍以上の労力が必要となるからです。


しかし、めげずに一生懸命教えていると、少しずつ私の言うことを信じてくれる生徒が現れ。


それが、2人、3人と増えるにしたがって教室のまとまりのようなものが生まれ始め。


やがて、爆発的なエネルギーをもつ流れへと変化したと思います。


いったん信頼関係が築けると、言うことを聞いてくれるようになりました。


とにかく、「できるまでやる。わかるまでやる。」を合言葉に、徹底して時間を気にせず教えていました。


成績の良くない生徒は自分でエネルギーを出しません。


また、深く考えることもできません。


そういう訓練を受けていないからです。


さらに、勉強に関して間違った考え方を持っている場合があります。


それらを矯正し、正しい考え方、正しい方法を短期間に教え込むにはスパルタしかないと思っていました。(今は違った方法で教えていますが、今もスパルタはすばらしい指導方法の一つだと思っています。)


スパルタするには、講師との信頼関係が必要不可欠です。


ですから、当時の生徒たちとは保護者の方々とも含めて、かなり強い信頼関係で結ばれていたような気がします。


特に出来が悪くて叱っていた生徒ほど、よくこの塾に遊びに来たものです。



時間が経つにつれて、成績の良くない生徒よりも、しだいに成績の良い生徒のほうが集まるようになりました。


それとともに私自身の気持ちも変化しました。


以前から、学年1番にこだわって生徒を指導していました。


学年最下位から学年1番になったら気持ちがいいだろうなと考えたからです。


通常不可能と思えるようなことにやりがいを感じていたのですが、いくら頑張っても20、30番くらいで成長が止まってしまいました。


私にはやる気があったのですが、生徒が満足してしまうからです。


背後には、保護者の方の満足もありました。


つまり、「それ以上の上昇志向がなくなる」ということです。


むしろ、「今の成績を守る」ことに気をとられやすくなり、学習の変化を望まなくなってしまうのです。


私はそれがどうしても不満でした。


「自分の情熱を思い切りぶつけて受け止めてくれる生徒がほしい」と心から思いました。


そんなある時、発想の転換をしました。


いままでは、それぞれのレベルに合わせた教材や教え方をしていました。


しかし、それでは基礎レベルをやったあと発展レベルをやることになるので、時間的に発展レベルをこなすことが大変になります。


発展レベルは、基礎に比べて難しいために時間がかかりやすく、質問の量が多くなります。


さらに、1時間に1問しか解けないこともあり、解いたとしても完全に理解するためには、さらなる反復練習が必要なために、面倒になったり、精神的に苦痛を伴いやすくなるため、どうしても最初のうちは心理的抵抗が強くなります。


だから、基礎に戻りたがり、難問を解こうとしない傾向が出てしまうのです。


それならば、「低学年のうちから発展的な問題に最初から数多く触れさせていくべきではないか」と私は考えました。


それには少なからず不安もありました。


「そんなことをしたら、みんな勉強するのが嫌になってしまうのではないだろうか?」


「生徒がみんなやめてしまったらどうしよう?」


そんな考えが頭に浮かびました。



いままで通りの教え方をしていけば、例年通りくらいの結果は出せるはず、でも、可能性があるなら、あえて挑戦してみるべきではないだろうか?


そう考えました。


それで思い切って、基礎的な教材のほかに、「これでもかというくらい難しい教材」を使うようにしました。


その気になった時に、手元に教材があればやれるのではないかと考えたからです。


あるいは、基礎が弱い生徒には不必要だったかもしれませんが、そのような生徒に平等にチャンスを与えておくことも大切だと思いました。


さらに、受験をより強く意識した授業を展開し、出来るだけ応用問題を解く機会を増やしました。


応用問題の経験値を増やすことにより、心理的な抵抗を少なくしようとしたわけです。


私が驚いたのは、最初のうちこそ抵抗が強く出たのですが、重要性を繰り返し説明していくうちに、生徒たちがそのような意識を持ち始め、高い順応性を示したことです。


なかには、電話帳のように分厚く一問一問が難しい問題集を面白がって解き始める生徒や、長文問題を誰よりも速く解いてそれを自慢する生徒も現れ始めました。


そして、いままでの経験からみて、一年かけても終わらないのではないかと思えるような質と量の問題集を、あっという間に終わらせてしまう生徒が出てきたときには、自分の不安は杞憂にすぎなかったと思えるほどでした。


もちろん、そのような問題に抵抗し続けた生徒もいました。しかし、一旦流れが出来て、主流派の生徒たちの成績が向上しているのを知ったとたん、ほとんどの生徒が考え方を改めてくれました。


そして、自分も負けまいとして、なんとか理解しようとした結果、全体として学力の底上げがなされるようになったのです。


このように、以前は、足元から固める学習をしていましたが、今は上を見つめて掴み取る学習をするように変わりました。
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