予算・条約の承認・内閣総理大臣の指名→衆議院と参議院で異なる議決をした時は、両院協議会を開き、そこで不一致の場合は、衆議院の議決が国会の議決となる。
法律案→衆議院と参議院で異なった議決をした場合、衆議院で出席議員の3分の2以上で再可決されると成立する。
衆議院には予算の先議権がある。
衆議院は内閣不信任決議をすることができる。
→もし、不信任が可決されると内閣は10日以内に衆議院を解散するか、総辞職しなければならない。
いつも計算ミスで失点してしまう人のために自分のやった方法を述べてみよう。
僕は中学時代に数学が比較的得意だったのだが、計算ミスが多く、いつも「今回こそ100点だ」と思っていても、結果は80点だったり、90点だったりしていた。
あるとき、いつも「失点する場所が決まっているのではないか」と考えて、事前に予防策を立てた。
だいたい、以下のようなものである。
(1)見直しの時間をかならず10分つくること。
(2)計算式は途中過程を全て残して、後でチェックしやすい状態にしておくこと。
(3)特に、「分数」、「小数」、「マイナスの処理」、「累乗」はミスしやすいので、しるしをつけておいて重点的に見直すこと。
具体的には、「見直し」ではなく「やり直し」をするようにした。
このようにしたところ、飛躍的に点数が改善された。
ひとつひとつ検証してみよう。
(1)見直しの時間をかならず10分つくること。
これは、なかなか難しいことである。
入試問題では、必ず100点を取らせない問題というのが入っていると思う。
だから、僕は問題用紙が渡されたら、時間配分を先に決めてした。
「1」は5分、「2」は難しそうだから7分とかである。
そして、時間内に解けなかったら後回しにして、どんどん先に進み、最終的に残った時間で「見直し」と「解いていない問題」とどちらを選択するか決めるようにしていた。
8割解いていれば見直しをするのが賢明な策だと思う。
(2)計算式は途中過程を全て残して、後でチェックしやすい状態にしておくこと。
これは効果抜群ですぐにでも実行できる。
だいたい計算ミスの多い生徒は、途中過程がぐちゃぐちゃになっていることが多い。
多少時間がかかっても、しっかりした計算過程を残すことによって計算ミスによる失点を防ぐ効果があると思う。
おそらく、気持ちばかりあせって先に先に行きたがるために余計に失点してしまうのだろう。
「急がば回れ」ということだ。
(3)特に、「分数」、「小数」、「マイナスの処理」、「累乗」はミスしやすいので、しるしをつけておいて重点的に見直すこと。
具体的には、「見直し」ではなく「やり直し」をするようにしていた。
これも、すぐに実行できる。
ミスの多い分野はこの手法を使うことによって、特に(2)と併用することによって、かなりの失点を防止できる。
入試問題は、だいたい、みんなが間違いやすいところを狙って出題してくるのだ。
だから、いつも似たような問題が出題されて、同じように失点してしまうのである。
いちど壁を乗り越えると驚くほどそのことがわかる。
解ける生徒は「またか」と思い、なぜみんなが失点するのか不思議に思えるのだ。
そのくらい、みんな同じ問題にいつも引っかかっているのである。
いいかげん、「負の輪廻」は断ち切ろう。
確かに、学習というのは、最初に「模倣」から始まる。
基本語句を覚え、公式や法則を理解し、具体的な手順や作業を真似してできるようになる。
そのことは大切だが、そこまででは、まだ第一段階にすぎない。
第二段階として、覚えたモノを道具として活用し、様々な問題を解きこなしていかねばならない。
そのためには、読解力、集中力、スピードと正確さ、判断力、思考力、作図力、分析力などの総合的な力が要求される。
そういった力を養っていくためには、頭の積極性=頭を回転させる力が必要だ。
例えば、数学の問題を例にとろう。
何らかの図形の問題が出たとする。
君は分からなくて先生に質問したとしよう。
そしたら、先生は丁寧に説明して下さった。
「なるほど」と君は理解した。
しかし、これだけでは、頭の回転は良くならない。
頭の回転を良くしようと思ったら、自分で回さなければならない。
そのためには、自分で工夫をして、できるだけのことをすべきだ。
先程の例でいえば、質問する前に、問題にまず読み落としがないかチェックすべきだ。
具体的な数値が与えられているなら線をひいて見やすくしてみよう。
この時、単位にも気を配らなければならない。
自分の力を育てることを念頭において考えるのだ。
与えられている図で考えていくだけでは、自分の力は成長しない。
厳しい環境に身を置くから自分の能力が育つのだ。
温室栽培の花では、ちょっとした環境の変化に枯れてしまうことだろう。
そのためにも、常に図は自分で描くようにすべきだ。
そして、与えられた情報をその図の中に書き込んでいこう。
うまくいかないときは何度でも図を描きなおそう。
解けない時は、何か具体的なことを考えてみてほしい。
もし、これが立方体ならどうか、とか、数値が1ならどうかとか。
それでも解けないなら、しょうがない。
先生に質問しよう。
先生はちょっとヒントを下さるだろう。
それで十分だ。
このことを繰り返し繰り返し行ってほしい。
そして、解けた時はガッツポーズを取り、解けなくて質問する時はものすごく悔しい気分を味わってほしい。
これで、君はどんどん頭の回転が良くなっていくと思う。
君は自分で読んだり、自分で図を描き、ひたすらもがき苦しみ続けるのだ。
そうすると、君には、解けた時の喜びや感動、解けなかった時の悔しさが人一倍与えられるようになる。
そうやって努力した人が、温室栽培で答えを与えられる人と思考回路が違ってくるのは当然のこと。
温室栽培の人は、同じ温度、害虫のない環境ではすくすく育つだろうが、受験のような殺伐とした環境では果たしてどうだろうか。
どんな環境に身を置いても、自分をしっかり持ち、喜怒哀楽を知り、自分を鍛え、自分で自分を育てられる強さを持つ人にはきっとかなわないと思う。
深い理解と浅い理解である。
確かに、浅い理解よりも深い理解を得たほうが一般的には良いだろう。
しかし、時には浅い理解を積み重ねたほうが良い場合もあると思う。
春の段階では、まだ土台が固まっていないことがよくある。
その土台を固めるためには問題集をやり遂げることが大切だ。
「7月の実力テストで結果を残したい」と考えるのなら、「30点上昇」という目標を掲げる前に、まず、「一日何ページ問題集を進めるか」を決めたほうが良い。
問題集をどのくらい完了させるのかを決め、それにそって残り日数で割れば自動的に一日のノルマが決定する。
例えば、100ページやるとすれば、残り13日で完了させるとすると、100÷13=一日約7.7ページ進めればよいことになる。
もちろん、7.7ページを不可能と考えるか、可能と考えるかで取り組み方は変わってくる。
しかし、まずは取り組んでみることから始めるべきだ。
そして、その上で不可能だと考えるのであれば、ハードルを下げればよい。
例えば、問題集を解いていって分からないところが出てきた時、僕なら答えを見る。
そして、やり方を覚えて次に進んでいくだろう。
分からないところが出てきた時に辞書を引くとか、参考書を調べるとかいろいろ方法はある。
しかし、まだ学力が十分についていない状況でいちいち調べ物をしていたら、かえって時間を無駄にしてしまう。
特に、知識問題は、わからなければズバリ答えを見たほうが早く解決する。
確かに、間違えた時は、間違えたところを直して反復練習することは大切だ。
しかし、覚えきるまで反復練習していたのでは、問題集を進めていくことはできない。
基礎学力の弱い人は、いきなり100パーセントの理解から始めるのではなく、まず60%、次に70%、次に80%といったぐあいに、少しずつ理解を積み重ねていけばよいのだ。
まずは、通しで一回やってみて、次に間違えたところを二回目、さらに間違えたところを三回目と、順次積み重ね、最終的に理解していけばいい。
答えを見ることは決して悪いことではない。
結局、答えを見てやり方やその理由を理解すればいいのだから、答えを見ることにためらう必要はない。
そして、その答えのやり方を覚えればよい。
学習があまり進んでいない段階で、自分の力でやろうとしても、知識や方法がわかっていないのに問題集が進むはずがない。
最初の説明を見ながらやるのでは、結局答えを見ているのと何ら変わりはない。
それなら、答えのやり方をよく見て覚えればいいのだ。
あるいは、知識なら答えを覚えればいい。
分かりもしない知識を考えて無駄に時間を過ごしたり、当たっていないからと凹んでやる気を失うくらいなら、ハードルを下げ、まずどんどん進んでいくことが大切だ。
中には、「こんな学校来るんじゃなかった」とか「こんな学校最悪だ」とまで言う生徒がいて、とても心配になる。
これが高校1・2年生まで続く。
ところが、高校3年生になり、いよいよ受験生となると、とたんに言っていることが豹変する。
同じ質問を同じ生徒にすると、
「この学校に来て良かった」
「行きたい大学を狙える。他の高校では大学を選べなかったかも」
「この学校に来ているから入試で勝てる気がする」とまで言う生徒がいる。
そのことを聞いていると、進学校というものは「高校3年生になって、大学受験する時になって初めて値打ちがわかる高校なのではないか」と思える。
中学とのあまりの違いに困惑しているかもしれないが、目先のことにとらわれず長い目で見て高校と付き合ってみてほしい。
進学校に通うつもりならば、どうしてもそれだけの学習時間が必要になるからだ。
しかし、山形県ならば学年で半数以下の人たちは進学校に進むのは難しい。
つまり、クラスの半分くらいはそれだけ勉強する必要性がないということになる。
逆に、進学校に通い、大学とりわけ国立大学に行きたいと思うのならば、この時期、3時間学習出来ない生徒は高校に行って苦しむことになるだろう。
理想は平日5時間、土日10時間だ。
この数字も決して不可能ではなく、かなり多くの生徒が毎年これだけの勉強時間を確保できている。
しかし、さすがにこれ以上になってくると、体力が弱ったり、精神的に疲れてきたりするようだ。
だから、平日3〜5時間、土日5〜10時間のレンジの中で、体調にあわせ学習していくのが良いだろう。